膀胱癌の治療は、大きく分けて2つの方法があります。ひとつは、腰椎麻酔を行い膀胱鏡で腫瘍を観察しながら膀胱癌を電気メスで切除する方法。もうひとつは、全身麻酔時に膀胱を摘出する治療です。
膀胱癌で、放射線治療が行えるのは、基本的に浸潤性の膀胱癌です。膀胱の摘出手術では、尿路変更が必要となります。このため、あえて放射線治療や、放射線治療に化学療法をあわせて治療し、膀胱を温存することもあります。
膀胱癌で、転移のある膀胱癌の場合は、化学療法の対象になります。抗癌剤の治療中は、副作用として、吐き気、食欲不振、白血球減少、血小板減少、貧血、口内炎などがおこる時があります。また、転移がない膀胱癌でも、筋層以上に浸潤している時には、再発や、遠隔転移の予防に化学療法を追加する場合があります。
膀胱癌の治療にBCGを使う時があります。BCGは弱毒化した結核菌で結核予防のためのワクチンです。これが膀胱癌の上皮内癌に有効で、この治療が始まってからは、膀胱全摘をはじめからする必要がなくなりました。
膀胱癌の上皮内癌へのBCG膀胱内注入治療により、80〜90%癌が消失します。実際の治療法は尿道口から細くて柔らかいカテーテルを膀胱内まで進め、カテーテルからBCG薬液を膀胱内に注入します。2時間程度、排尿を我慢し、その後排尿します。膀胱内注入治療の多くは外来通院でできる、安全性の高い治療法です。